
宮城県PTA連合会の会員皆様には、日頃より本会の活動に深いご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。また、各地域において、日々子どもたちのために尽力されている会員皆様の温かいご支援に、心より感謝申し上げます。
このたび、宮城県PTA連合会会長を拝命いたしました遠田郡の平吹 淳(ひらぶき あつし)と申します。歴史と責任あるこの役職をお引き受けするにあたり、身の引き締まる思いとともに、これまで地域でともに歩んできた皆様とのつながりを大切にしながら、子どもたちの健やかな成長のため、全力を尽くしてまいります。
私がPTA活動に関わる中で常に心に抱いているのは、「子どもたちを明るく照らすPTAでありたい」という願いです。私たち大人が手を取り合い、家庭や学校、地域の中で、子どもたちをあたたかく見守る存在であること。それこそが、子どもたちにとって最大の安心であり、前に進む勇気になると信じています。
近年、私たちを取り巻く社会環境は急速に変化し、PTAのあり方も見直しを求められる時代を迎えています。共働き家庭の増加、地域のつながりの希薄化、情報の多様化などにより、活動への参加が難しい、役員のなり手が見つからないといった課題に多くの学校が直面しています。PTAは「やらなければならないもの」ではなく、「子どもたちのために自然と関わりたくなるもの」と考えます。
そのためには、PTAの目的を明確にし、活動内容を「見える化」することが重要です。なぜその活動を行うのか、その結果何が得られるのかを共有することで、多くの方の納得と共感を得ることができます。
そして、あらためて大切にしたいのが「家庭教育」の力です。子どもたちは、まず家庭で人との関わり方や生活習慣を学びます。家庭教育と学校教育は、相互に補い合う関係にあります。PTAが、保護者同士のつながりを生み、学び合い、支え合える場を提供することで、家庭教育の質を高め、子どもたちの健やかな育ちにつなげていくことができると考えております。
また、子どもたち一人ひとりが自分らしく、安心して過ごせる環境を整えることもPTAの大切な役割のひとつです。多様な価値観や家庭の状況に対する理解を深め、どの子どもも「私は大切にされている」と感じられるような学校・地域づくりに、皆様とともに取り組んでまいります。
PTAは特別な人が担う組織ではなく、「できるときに、できることを」という思いで誰もが関われる、開かれた協働の場であるべきです。子どもたちの笑顔を支え、未来を照らす光となるPTA活動を、皆様と共に育てていけたらと強く願っております。
結びにあたり、あらためて皆様の温かいご支援と日頃のご尽力に深く感謝申し上げます。今後とも、子どもたちのために、家庭・学校・地域が手を取り合って進んでいけるよう、ご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
宮城県PTA連合会
第35代会長 平吹 淳